【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】鉄鉱石部門で世界第三位に位置づけられるヴァレ・ド・リオドセ社が、第2・四半期で三九億レアルの収益となり、創立史上最高となった。昨年同期比で一二・三%増となった。
これにより一月から六月までの上半期の収益は累計で六一億レアルとなり、昨年同期比一九・五%と大幅に増加した。売上は一八四億レアルで昨年比七・六%増だった。
同社の柱の鉄鉱石販売は一億二九八〇万トンで、昨年対比七・六%増となった。販売はほとんどが輸出向のため、本来ならば収益がさらに上昇するはずだったがドル安の影響で減少したという。それでも輸出は四八億ドル超となり、今年上半期のブラジルの国際経常収支黒字の約四分の一(二二・四%)となり、黒字に貢献した。
鉄鉱石市場はアジアに確立され、とくに中国の伸長が著しい。昨年の中国のシェアは同社輸出の一一・五%だったが(国内向は二三・九%)、今年上半期は一八・二%となり、国内需要の二〇・九%にほぼ均衡するほどの大口取引先となっている。
創立史上最高の収益=ヴァレ・ド・リオドセ=貿易黒字に大きく貢献
2006年8月4日付け