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州の広報費支出が倍増=アウキミン候補の事前運動か=サンパウロ州

2006年8月4日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】サンパウロ州政府官房室の広報費支出が今年上半期に二六二〇万レアルと、前年同期の一二三〇万レアルの倍以上となった。また政府が予算から引き出し広報費に当てた資金も昨年上半期の一五六〇万レアルから今年に三二九〇万レアルに増加した。
 また、フォーリャ紙の調査で、三二九〇万レアルのほぼ三分の二の二二〇〇万レアルが三月に支出されたことが判明した。三月はアウキミン前知事が大統領選出馬を表明し、辞職した月に当たる。
 州政府広報局は地下鉄二号線の完成やチエテ川しゅんせつ工事、風邪ワクチンとデング媒介蚊の駆除などの広報活動で支出が増加したと説明。支出は予算の範囲内で選挙法にも抵触していないことを強調した。労働者党(PT)の州議会リーダーのタット議員は、アウキミン前知事が大統領選挙の事前運動を行うため州民の血税を利用したとみて、法的措置の検討を開始した。