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大耳小耳

ニッケイ新聞 2006年8月10日付け

 九十七歳にして元気な西村俊治さん。子どもは七人。「最初はそんなにようけ作ってどうするって言われたけど、会社大きくなって任すようになったら、もう二人ぐらい作っといても良かったと思うようになった」と笑い飛ばす。同社の経営はすべて息子らに任せ、製品は世界約四十カ国に輸出されているという。
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 七日まで来伯した宮腰光寛農水副大臣。滞在四日、ブラジリアからサンパウロへ多忙の中、第三アリアンサ富山村を訪れた。現職閣僚の移住地訪問は珍しいことだと思う。県人会の夕食会の席上、「県人の苦労を現場で体験したかった」と話していた、その言葉の通り、アリアンサでは自分から席を回り、移住地の人たちに話を聞いていたそうだ。それにしても、四月の中川農水相、六月の竹中総務相、七月の衆院予算委、そして今回と国会議員の来伯があいついでいる。国会閉会中のこの時期、まだこの流れは続きそうだ。
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 四十年にわたって稲の品種改良と放射線育種に携わり、福井県のコシヒカリ国際賞を受賞した安藤晃彦さん。終戦直後に原爆で破壊された広島の街を見たことが、研究のきっかけになったという。ブラジルへ来たことに「明確な理由はなく」、むしろ五〇年代の世界的な革命気運から「本当はキューバに行きたかった」とか。ブラジル産の米を日本に輸出する可能性について聞くと、「日本人の好みの味が今のまま変わらない限り、無理でしょう。寿司やおにぎりには日本米が一番合う。でもピラフやチャーハンなどが主食になる時代がくれば、あり得るかも」。