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「犯罪人引渡し条約」でブラジル人署名348人分=富士宮市役所が協力

ニッケイ新聞 2006年8月11日付け

 【静岡新聞】ブラジルとの犯罪人引き渡し条約の締結を求める署名活動に協力し、富士宮市役所くらしの相談課外国人相談室がこのほど、犯罪被害者の遺族にブラジル人の署名簿三百四十八人分を届けた。
 同室は五月から七月末まで、署名を呼び掛けた。大村正博室長は「同じ国の人の署名が条約締結に役立つと思い、趣旨を説明して呼び掛けた」と振り返った。さらに「喜んでサインをしてくれた人が多くいた。市内にブラジル人が多く住んでいて、共生の必要も感じた」と話していた。
 署名を受け取った湖西市の山岡宏明さん、理恵さん夫妻は「ブラジル人の署名を集めるのは難しいので、ありがたい。国に提出して役立てます」と感謝した。
 山岡さん夫妻らは九月二日まで、署名活動を続けている。最終日は静岡市内で活動する。山岡さん夫妻は「ブラジル人の皆さんにも協力をお願いしたい」と呼び掛けている。