ニッケイ新聞 2006年8月11日付け
歴史、地理的にもありえない間違いが目立つとして三月に閉鎖した「広島市デジタル博物館」が今月一日から再開した。
今回は再調査を終えたハワイの209点。米国、カナダ、ペルー、ブラジルは点検後、再公開する予定だという。
市の文化担当課長によれば、ブラジルに関しては現在、寄贈者やその家族に送付する調査票を翻訳中。今秋には送るというが、把握しているのは20数年前の住所。
ハワイの再調査には約2ヶ月を費やしたという。迅速なようだが、寄贈者には日本移住者が多いことがその理由だ。
移民問題に造詣が深い当時来伯した元職員に相談してみては―と問うと、「報告書が出ていますから」と官僚的な返答。
前課長は四月に移動したが、他の担当職員は変わっていない。全国でも稀なこの事業、前面再開を期したいのだが…。(剛)