ニッケイ新聞 2006年8月16日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】リオデジャネイロ市最大の観光スポットとなっているコパカバーナ海岸で十四日、観光旅行中の十九歳のポルトガル人男子学生が強盗にナイフで刺殺される事件が発生した。犯人は逃走中に出くわした警官に取り押さえられた。罪を認めているという。
被害者は両親と共に来伯、北東部を観光で巡り、十一日からリオ市に滞在していた。犯行時、宿泊先のペスタナホテル前の海岸で日光浴をしていた。犯人が被害者のリュックサックを持ち去ろうとしたのを見て、取り戻しに行ったところをいきなりナイフで刺された。
犯人は逃走したが海岸脇のノッサ・セニョーラ大通りで警官に逮捕された。犯人は警官に「一人を刺してきた」とし、二人刺すも同じだと襲いかかったが警官のピストルを見て抵抗を止めた。
市当局によると、同市では七月に一九四件の強盗や窃盗の被害があったという。昨年同月は一八五件で海外からの観光客も多数に上った。同市ではスポーツのパン・アメリカン大会が予定されており、七十八万人が訪れる見込みで警備強化に迫られている。