ニッケイ新聞 2006年8月16日付け
「第十七回伊藤園お~いお茶俳句大賞」の応募作品は百六十六万句を超え、平成元年スタート時のものからの累計応募作品数は一千二百万句を突破したという。一人六句応募できるとはいえすごい数だ。今回ブラジルからの投句者は百六十人。そのうち三十八人は入賞、入選を果たした。これはかなりの高率といえそうだ。ちなみに最高賞である文部科学大臣奨励賞は「祖父の家潮の香りの人ばかり」。青森県の鳥山愛恵さん(16)の作品。
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大阪市で十三日まで、読売新聞社が主催する世界少年野球大会が開催された。決勝に進んだのは日本と、なんとブラジル代表。結果は延長の末、二対一で日本代表のサヨナラ勝ちだった。ブラジル代表メンバーの日系球児は試合後、甲子園球場で夏の甲子園大会を観戦したという。この少年たちから、将来、日本の高校でプレーする選手が生まれるか、楽しみなところ。
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パラグァイのイグアスー移住地の祭り「EXPOイグアスー」実行委員会からの要請を受け、サンパウロ仙台七夕まつりで多くの人の目を楽しませた「飾り」が、国境を越え〃移動〃、同祭りの空間を彩る。飾りは、大事に扱えば、何回も新しい「いのち」を得る。製作コンクールに参加した団体、個人、学校にとっても嬉しいことだろう。その内にイグアスー移住地でも、刺激を受けて、飾りを製作するのはほぼ間違いない。
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メトロのストで、サンパウロ市の通勤客の足は大混乱。車があっても、渋滞で動かないのだからしょうがない。バスに乗ろうとしても、こちらもいっぱいで乗車不可能。おかげで十キロ以上の距離を歩いて出勤した人の話も聞いた。ある知人はいったん家に戻って軽装に着替え、サウーデ区から徒歩出勤。感想は?「気持ちよかったけど、急に歩いたから足が疲れましたよ」。