ニッケイ新聞 2006年8月18日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】リベルタドーレス杯の覇者を決めるインテルナシオナル(インテル・ポルト・アレグレ)とサンパウロ(サンパウロ市)の第二戦が二対二の引き分けとなったため、インテルの優勝が決まった。
サンパウロ市での第一戦を二対一で制したインテルが第二戦を引き分けたため大会規定で覇者となった。インテルはクラブ創立以来初めての南米クラブチャンピオンとなり、年末に行われる世界クラブ選手権のトヨタ杯に南米代表として出場する。
第二戦は場所を移してポルト・アレグレ市のベイラ・リオ競技場で十六日午後十時キックオフ。第一戦をモノにして、しかも地元で余裕を見せるインテルと、逆転優勝を狙うサンパウロの攻防となった。
最初から激しく攻め上げたサンパウロだが、前半二十九分にインテルに先制を許した。しかし、攻撃を緩めず後半五分に同点とした。さらに二十分、インテルが決めて二対一としたが、このプレーでゴールを決めたチンガ選手がユニフォームをたくし上げるルール違反で退場となった。
人数で優勢に立ったサンパウロは三十九分に同点に持ち込んだ。一点差で勝つと延長に入り、それでも決着がつかなければPK戦となり、逆転優勝もあながち夢ではないサンパウロは総力戦で敵陣に攻め込んだ。サンパウロの総攻撃とインテルのゴール前での必死の防戦が続いた。
最後は双方のベンチとサポーターが時計を見ながらヤキモキする展開となったが、結局インテルが引き分けのまま逃げ切った。