ニッケイ新聞 2006年8月18日付け
今年、南伯入植五十周年を迎えるにあたり、今週末、リオ・グランデ・ド・スル州政府や地元日系団体が中心となり、記念式典や関連行事が行われる。最初の公募邦人移民が五六年に降り立った同州の港町、リオ・グランデ市では十八日、記念式典や記念碑の序幕が挙行され、内外関係者が多く参列する。
十九、二十の両日は、ポルト・アレグレ市内ガゾメトロ文化会館で慰霊祭や様々な文化イベントが開催される。なお、年間を通じてポスター展や講演会など、関連イベントが市内各地で開催されている。
日系社会を取りまとめる五十周年記念祭準備委員会の金福秀文実行委員長は、「小さな日系社会だけどできることをアピールしていきたい」と話している。
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リオ・グランデ・ド・スル州内の日系人は、現在約四千五百人(うち一世は千五百人)。同州邦人入植は一九五六年、星子直隆氏が青年二十三人の呼び寄せを行ったことを嚆矢とし、六三年までに二十七便、三百六家族、単身者百九十四人(うち花嫁移住三十五人)の合わせて一七八六人が入植している。