広島県が各国の県系子弟を招待する事業「国際ユースin Hiroshima」が先月三十一日から約十日間行われた。米国、ペルー、ボリビア、ブラジルなどの参加者二十三人が参加。父祖の地で、地元高校生らと交流を行った。同交流事業は今回で十一回目。ブラジルからは阿久津ジルソン君、宮坂ウィリアン君の二人が参加した。
参加者らは一日、藤田雄山県知事を表敬訪問、県親善大使としての委嘱状を受け取った。数度の来伯経験がある藤田知事は、W杯や在伯広島県人会について触れ、〇八年の百周年にブラジル訪問の意思を示唆、親しく参加者らと懇談を行った。
翌日から行われた県内高校生らとの交流活動では、市内観光や高校訪問、ボーリング大会があり、青少年国際交流フォーラムでは、グループ討議を行い、各国の文化や習慣の違いについて理解を深めた。
初めて日本を訪れた阿久津君は、「お好み焼き体験が面白かった」と話し、「また日本を訪れたい」と目を輝かせた。
大分・別府温泉も訪れた宮坂君は、「他国の日系人や広島の高校生と会えたのがいい経験になった。ブラジルに帰ったら日本語をもっと勉強したい」と笑顔で話していた。
広島が県系子弟を招待=伯から阿久津、宮坂両君が参加=地元高校生とも交流
2006年8月19日付け