【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】十月総選挙の候補者によるテレビ・ラジオ政見放送が始まった十五日から十七日までの三日間に、Ibope/Globoが実施した大統領選予想調査で、各候補の支持率が前回調査(八月七日から十日まで)とほぼ変わらず、現職のルーラ候補が第一次投票で当選を決める可能性が高いことが判明した。
調査では、全国一四〇都市の二〇〇二人を対象に聞き取り調査が行われた。結果はルーラ候補(労働者党=PT)が四七%の支持、アウキミン候補(ブラジル民主社会党=PSDB)が二一%、エロイーザ候補(自由社会党=PSOL)が一二%と他候補(一%以下)を大きくリードした。
有効票でみると、ルーラ候補は五七%を得て第一次投票で当選の見込みで、決選投票になっても、五三%対三二%でアウキミン候補に勝利すると予想される。
白票・無効票と、まだ投票相手を決めていない人の合計は一七%に上る。
Ibopeは、政見放送の影響が今回の調査結果に反映されたかと断定するのはまだ早いとしながらも、十四日のテレビ討論会と十日のニュース番組で放映された大統領インタビューの影響は受けているとみている。
PTはルーラ候補の支持率が高く安定しているのは、現政権への評価が高いためと分析。現政権を最高または良いと評価する人は四一%、普通も三七%に達している。
大統領インタビューでの内容とテレビ討論会に大統領が欠席したことで、アウキミン候補との差が縮まることを期待していたPSDBの選挙陣営は、政見放送の効果がまだ表れていないと、結果への不満を隠していない。
大統領選=ルーラ候補が変わらず有利=政見放送開始後の予想調査で
2006年8月22日付け