日本人の南伯移住の基点となった南大河州リオ・グランデ市。六三年、最後の移住船となったアメリカ丸までに一七八六人がその地を踏んだが、現在同市の日系家族は五、六家族に過ぎないという。記者も取材中知り合った女性に「今年見た二人目の日本人」といわれるほど。そんな中、十八日の五十周年式典には、二百人もの日本人、日系人が集まったのだから、周囲の注目を集めたのは言うまでもない。式後、公設市場の魚売り場に移住地から来た出席者が押し寄せ、売り子が目を白黒させる場面も。
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アラサツーバ地方のポ語紙『コロニア・ダ・ノロエステ』(無料配布)が、今度の土曜日夜、同市野球場で開催される恒例ノロエステ盆踊りを紹介している。まず「ブラジル最大といわれている」と誇る。参加者予想は四千人。毎年増える勢い。バウルーからトレス・ラゴアスまでノロエステ全域二十八都市から参加がある、とその普及ぶりを伝える。参加者数だけなら、こちらの方が、というところも出てきそうだが…、まぁ、「最大」はいくつあってもいい。
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パラグアイのアマンバイ日本人会に郵送しようと連絡先を聞いたところ、あて先がブラジルの郵便局の私書箱。不思議に思い聞いてみると、両国の郵便局に私書箱があり、郵便事情もよく、郵送費もパラグアイの半額というブラジル側を利用することが多いそう。国境の町ならではの特殊な事情だが、地図を見るとブラジル側にもアマンバイという町がある。なんともややこしい話だ。
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「アルジャーのゴルフ場に続く街道で強盗に襲われた」という話がある。領事館は「そのような通報は受けていない」と定かではないが、一カ月に三件の事件を聞いたと証言する人もいる。発生時間帯は「お金を使う前を狙う」ために朝七時から八時ごろで、「ロンバーダでスピードが落ちたときに近づく」そうだ。ゴルフ場関係者は経費の二割を警備に費やして対応。市としての協力は、「手一杯だからできない」と言われたという。このほど、キャリーにバイトの警官を忍び込ませるのに加えて、場外でもパトロールを行うように手配した。「安心してお出かけください」と関係者。
大耳小耳
2006年8月22日付け