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PTとPCCの関係を捜査=04年選挙以降、会合まで開く
2006年8月26日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日】アブレウサンパウロ州保安局長官は二十四日、労働者党(PT)と犯罪組織州都第一コマンド(PCC)が前回二〇〇四年の総選挙以降に関係を持ち始めたと述べ、両者の関係について捜査を進めていることを認めた。
捜査の実施については、フォーリャ紙が市警広報局とプレジデンテ・ヴェンセスラウ市検察庁にも確認を取っている。
「これまでの捜査により、両者が親密な関係を築いてきたことが確認できる。PT候補者らとPCCメンバーが会合を開いていたのも事実だ」と同長官は言明したが、関係者の名前など詳細は明らかにしなかった。
PTとPCCの関係は、プレジデンテ・ヴェンセスラウ市裁判所の許可に基づき同市検察庁が、PCCの第一回目襲撃事件の発生した五月十二日に、服役中のPCCメンバー二人による携帯電話の通話の盗聴を行った結果、疑惑が生じた。検察は七月十四日に通話内容を記録したCDをピント刑務所管理局に提出していた。
PTサンパウロ州支部のフラテシ支部長は二十四日、PTとPCCの関係について、PTの選挙運動にダメージを与えることを目的とするアブレウ長官の陰謀で、反民主主義的言動は選挙終了まで続くだろうとして、PTとPCCの関係を強く否定し、弁護団を結成して必要な法的措置を取るとの声明を発表した。