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7月の失業率10・7%=所得は前月比0・7%減少

2006年8月26日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】ブラジル地理統計院が毎月行っている雇用実態調査によると、国内主要六都市での七月度の失業率は一〇・七%となり、十五カ月ぶりの最高となった。六月度は一〇・四%だった。
 いっぽうで所得は、七月度は前月比〇・七%の減少となり、今年に入り六月まで五カ月間連続の増加がストップし、初めての所得減となった。
 同院では、失業率は五月から低下すると予想していただけに、七月度の数字は意外だとみている。原因は来月の統計ではっきりするとした上で、選挙前で雇用が増えるのを期待して求職に走った向きが多いとみている。
 平均所得は七月度が一〇二八・五〇レアルで、今年六月までの累計平均が一〇一八・一四レアルに対し実質的にはマイナス上昇となっている。とくにサンパウロ市では六月から七月にかけて実質マイナス二%となったことが影響している。
 これに対しマリーニョ労働相は「どこから出てきた数字だ」と憤りをあらわにしている。数字自体が間違っているということではなく、少数の地域を対象にしたもので、全国的な数値を公表すべきだと主張している。同相は主要都市以外では失業は減少していると反論している。

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