【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】国内初となる子宮ガンの予防接種が保健省により認可された。アメリカのメルク・シャープ社が開発したもので、今年六月に米国の医療統制機関のFDAが承認したのに続き、ブラジルでも使用が許可された。
予防薬は子宮ガンの七〇%の原因とされるパピロマウイルスの抗体を作るもので、九歳から二十六歳までが対象となる、国内に出回るのは十月以降とみられ、民間病院やクリニック、ラボでも接種可能となる。
接種は三回に分けられ、第二回目は二カ月後、三回目は六カ月後となる。ただ有効期間が五年と短く、今後の課題とされている。さらに二十七歳以上の予防薬の開発も急がれている。
子宮ガンは世界で毎年四七万一〇〇〇人が発病し、二四万人が死亡している。ブラジルでは一万九二六〇人の発病で四〇〇〇人が命を落としている。
国立ガンセンターではこの予防薬で七〇%相当の予防の効果があるとみている。パピロマウイルスは伝染病で性行為により男性を媒体として伝染するケースが多い。
子宮ガン予防接種を認可=26歳まで対象、10月から
2006年8月30日付け