来年十周年を迎える県連フェスティバル。サンパウロ市で開催される海外日系人大会の日程にあわせて実施することがきまった。海外の日系社会にブラジル最大規模の日系イベントを紹介する絶好の機会だ。松尾県連会長によれば、都道府県の紹介に力を入れたいという。さらにこの機会に、各国の日系社会を紹介するブースを作ったら面白いと思った。日本とブラジルだけでなく、世界の日系社会を伝えるイベントになれば、と想像はふくらむのだが。
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参加資格七十二歳以上の野球大会。来月の独立記念日、野球三昧の一日をジガンテ球場で楽しむ。世話人のキャッチフレーズの一つは「かぁちゃんにいいところを見せよう!」。しかし、参加できる人が、体力的に恵まれた人たちであることは、いま七十二歳前後に達している人たち自身が一番よく知っている。並み以下の人たちは、一塁まで走れまい。コロニアには本当に若い頃の鍛え方が違う人がいるのだ。
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日本の公立の学校では現在、在日外国人子弟のための教員への語学研修などはなく、自発的な勉強が求められているのが現状だ。以前からブラジル人が多く暮す愛知県豊橋市の各学校には、簡単なポルトガル語会話プリントが配布されるなど、ある程度の対応は進んでいるが、近年になって、ブラジル人が多く住むようになった自治体などはまだまだという。今後は在日外国人子弟の教育に関するノウハウを、愛知県のみならず、ブラジル人が多く生活する近隣の静岡や三重、岐阜県などとも共有できる全国的なネットワークが必要になるだろう。
大耳小耳
2006年8月31日付け