【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】昨年十月に開始された年金受給者の再登録で、二十五日までの時点で三十六万人が資格をはく奪されて年金支給停止処分になった。
再登録は銀行に備えてある用紙に必要事項を記入、提出した後、社会保障省に送られてデータバンクに入力される。現在も入力はまだ続いており、同省の中間発表によると、これまで一〇四〇万人が再登録を行った。
このうち指定された銀行に出頭しなかったのが三十四万三〇〇〇人、書類の不備(名前の間違い、家族構成を無記入、住所の誤り)や不審者一万七〇〇〇人の計三十六万人が資格をはく奪された。同省によると支給停止者の平均年金は五二一・八三レアルで、これにより毎月一億八七〇〇レアルが節約されることになった。
これまで年金についてはデッチ上げの名前で受給したり、本人が死亡したにもかかわらず継続的に支給を受けたりする不正が多かったが、改善できないでいた。今回の再登録は実体を把握するためのもので、それなりに成果が挙がったとみられている。
再登録は二回に分けられて行われ、昨年十月の第一回目は二四〇万人が対象となった。このうち六万五〇〇〇人が応じず、一万七〇〇〇人が書類審査にパスせず支払い停止処分となった。
第二回目は今年三月から一四七〇万人を対象に行われている。このうち八〇〇万人が書類を提出している。これにより、二十七万八〇〇〇人がすでに死亡しているにもかかわらず年金を受け取っていたことが判明した。再登録は来年まで続行され、一七一〇万人の新しいデータが作成される。
36万人が年金支給停止処分=再登録で不正受給あぶり出し
2006年9月1日付け