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政策スタッフは全員入れ替え=セーラ候補、次期施政を語る

2006年9月1日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ州知事候補のセーラ氏(ブラジル民主社会党=PSDB)は三十一日、フォーリャ紙の開催した討論会で、もし当選すれば、アウキミン元知事の政策スタッフを全員入れ替える方針だと述べた。
 現在の州政府の治安対策は問題解決につながっていないことを認めながらも、同氏は、総括すると失敗よりも成功の方が多いとアブレウ保安局長官を肯定的に評価した。しかし、原則的に全政策スタッフを入れ替えるとして、同長官の留任を否定した。
 同長官が発表した労働者党(PT)と犯罪組織州都第一コマンド(PCC)との関係について同氏は、PTがPCCに襲撃を指示したとは一度も言ったことはないと断言したが、PCC構成員らの通話の盗聴テープを引き合いに出し、(PTとPCCは)長官の言う利害関係が存在していたと述べた。また、服役者らを分離して収容する制度に賛成の意思を示した。
 現政権の裏金汚職について同氏は、汚職を知っていたはずと大統領を非難し、スキャンダルにまみれた大統領が今に至るまで自身を免罪としているのは驚きだと発言した。選挙運動で裏帳簿は一度も使っていない、救急車汚職が発生した時に保健大臣だったことに対しては、保健省の予算管理は連邦監査院(CGU)が行っていたと自身の責任を否定した。
 経済問題については、現在のレアル高では自動車産業は生き残れないとし、PTの経済運営能力を疑問視した。ブラジルは過去三十年間で最も国際経済が良好な時期にあるのに、それを生かしていないと現政権の無策を批判した。
 州の教育政策について、教員二人が授業を行うことに加え、小学一年と二年生の担任教諭を同じにすることを公約した。中絶の合法化と大統領などの再選には反対の考えを明らかにした。