ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 盗んだ金で不動産を購入=トンネル銀行強盗=全国で11の物件確認

盗んだ金で不動産を購入=トンネル銀行強盗=全国で11の物件確認

2006年9月6日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】連邦警察は、二〇〇五年八月に発生したペルナンブッコ州フォルタレーザ市の中銀支店から盗まれた一億六四八〇万レアルの一部を使って購入したとみられる不動産十一物件を全国で確認した。
 十一件の所在地は、サンパウロ州が三件、パラー州二件、マラニョン州四件、マット・グロッソ州とトカンチンス州が各一件となっている。物件は、農場、別荘、ホテル、建設資材店、ガソリンスタンドと様々。
 トンネルを利用して同支店から現金を盗んだ犯行グループは、リオ・グランデ・ド・スル州ポルトアレグレ市で一日に銀行の金庫までトンネルを掘って金を盗もうとし、逮捕された二十六人と関係すると警察はみる。
 一日の事件では計四十七人がすでに逮捕された。一味はサンパウロ州に拠点を持つ犯罪組織州都第一コマンド(PCC)のメンバーとの関わりを指摘されている。不動産の一部では、同支店から盗まれた現金が発見されている。
 また、連警は四日、サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市でPCCと銀行強盗事件に関与した疑いで弁護士を逮捕した。弁護士は〇三年三月にサンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ市で監察官を殺害したPCCメンバーと関係した疑いもある。
 ブラジル国境に近いパラグアイのペドロ・フアン・カバレロ市で四日、同市にある家屋の床下に埋められていた六〇〇丁の銃器と数千個に上る弾薬を押収したと現地の警察当局が発表した。銃器はPCCの手に渡るはずだったという。国境付近での銃器押収としては過去最大規模とブラジルの検察庁はみている。