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独立祝賀パレードに3万人=大統領はしっかり選挙対策

2006年9月9日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】独立記念日の七日、祝賀パレードが首都ブラジリアで行われ、軍警の発表によると、約三万人がパレードを観覧した。
 ルーラ大統領は同日午前九時、夫人を同伴してオープンカーに乗り、パレードを先導した。観覧席に到着後、家族と共に二十二分間パレードの隊列を観覧した。
 裏金スキャンダルにまみれた昨年の記念日は、観客から大統領への野次が飛びかったため、今年は大統領の観覧席付近は大統領府の職員を中心とする特別招待者で固められ、一般者は立ち入りを禁じられた。大統領の退席の際には「民の力でルーラをもう一度」と選挙を意識したコールがささやかながら上がった。
 同日朝、サンパウロ市のサンバ会場でもパレードが正午まで約二時間にわたって開催され、約三万人が観覧した。今年五月から八月にかけて犯罪組織州都第一コマンド(PCC)の襲撃事件が発生したこともあり、開催前日の未明には警察が厳戒態勢を敷いた。パレードにも昨年より多い陸軍兵一〇〇〇人、軍警六一五人が参列した。