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基本金利の引き下げ示唆=COPOM議事録発表=幅については2通りの予測

2006年9月12日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】先週行われた通貨政策委員会(COPON)の議事録が八日、中銀により発表された。それによると、さらなる金利引き下げの可能性が盛り込まれていることから、金融筋では次回十月に行われるCOPONで再度、基本金利(SELIC)の引き下げが実施されるとみている。
 ただし引き下げ幅については二つの意見に分かれている。COPONでは率については明白な見解を避けているが、〇・五%ポイントあるいは〇・二五ポイントのどちらかが適用されるとみられている。
 〇・二五ポイントを推す説は、先週のCOPONで一般が予想していた〇・二五ポイントに反し、〇・五ポイントの大幅引き下げで年率一四・二五%になったことで、次回は〇・二五ポイントに抑えるというもの。議事録ではこれに関し、メンバーは〇・二五ポイント引き下げが大勢を占めたものの、七月から八月にかけてのインフレが抑制されたことで、経済効果を狙って思い切って〇・五ポイントの大幅引き下げに踏み切ったと説明している。
 いっぽうで〇・五ポイント説では、ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した八月度のインフレ(広範囲消費者物価指数=IPCA=による)が予想を大幅に下回る〇・〇五%だったことから、年内予想率は三%台と予想され、もはやインフレは〝死に体〟となったとの見方が大勢を占めている。
 これに反比例して国内総生産(GDP)の成長が停滞して政府目標の四・五%は至難の業で、三%台に落ち込むとの下方修正を余儀なくされた。経済成長のカンフル剤としてSELIC切り下げが不可欠だとして再度〇・五ポイントの下げ幅を期待する向きが多い。
 議事録でも短期的なインフレ上昇や物価高騰はありえないとしており、〇・五ポイント切り下げの可能性も示唆している。しかし、いずれにしても次回のCOPONまで時間があり、それまでに新しい統計の数字が発表されるため、事態は変化するとしてコメントを避けるアナリストも多い。
 いっぽうで年内のSELIC予想をこれまでの一四%から一三・五%に下方修正するアナリストも多く出ている。八月度のCOPON議事録からもその姿勢が汲み取られ、これにより来年末までに一二%になると断言する向きもある。

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