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2006年9月13日付け

 十一日にレジストロ市で起こった日系老夫婦殺害事件。犠牲者の前地豊さんは殺害当日、夜七時過ぎごろから地元のエスピリタ教会で説教をしていた。ある地元関係者が聞いた話では、前地さんはその時「みんなにお別れの言葉を告げるかのように語っていた」という。「事件とどのような関係があるのかはわかりませんが、おかしな偶然ですね」と、この関係者。事件はいまだ謎に包まれている。
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 パラグアイ日本人移住七十周年祭典で表彰された初年度移住者は三十五人。一九三六年にラ・コルメナに入植した草分けたちだ。戦時中の話を聞くと、翌年に開校した日本語学校が接収されたという。しかし、迫害されたりすることはなかったようだ。同移住地は現在約四十家族が住む。七十年間コルメナを離れることがなかった関(旧姓奈良)淳子さん(71)は、「日本が母国だけど、住むのはここ。お世話になってるもんね」と微笑んだ。
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 クリチーバ市のメルカード・ムニシパルで十四日から十七日まで「メルカード祭り(Festival da Primavera Oriental)」が開かれる。日系人の多く住む同市では、メルカード内にも日系の店が多くあることから企画されたもので、今年で二回目。地元関係者によれば、約七割は日系人の店なのだとか。期間中は、日本食や各種の展示、実演、講演などのほか、日本映画祭を実施。クリチーバ文援協も日本文字の紹介などを行う予定だという。