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サンパウロ州=7月の工業生産増加=全国平均引き上げる=輸出コモディティの伸び顕著

2006年9月14日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ州の七月度の工業生産は前月比一・五%、前年同月比五%の増加となった。経済成長の鈍化が表面化している中、緩やかなカーブながらも生産増加となった。
 ブラジル地理統計院(IBGE)が十四州の工業生産の統計を発表したもので、全国の四〇%の工業が集中するサンパウロ州が増加に転じたことで、全国平均は前月比〇・六%の増加をみた。前年同月比では三・二%のプラスとなった。
 同様に、十四州のうち十州で六月度の工業生産が五月比で減少した結果となったが、七月度は一転して九州がプラスとなった。生産が増加した州では、輸出コモディティ(鉄鋼、鉄鉱石、砂糖、オレンジジュース)の伸びが顕著だった。
 サンパウロ州では、生産増の牽引車となったのは、乗用車、トラック、砂糖、オレンジジュース、コンピューター類だった。六月度は五月比二・一%の下落となったことから回復の兆しを見せた。
 一月から七月までの累計では、サンパウロ州は三・六%の増加となり、全国平均の二・七%を上回った。IBGEによると、二十業種のうち十四業種が増加した。サンパウロ州では他州が輸出に左右される中で、国内需要の伸長が目立っていることで、安定化する要素が強い。
 各州の増加率(カッコ内は前年七月対比)は、アマゾナス三・三%(一・七%減)、パラー一・五%(二二・八%)、セアラー二・二%(一三・一%)、ペルナンブッコ一・〇%減(二・五%)、バイア一・六%減(一・七%減)、ミナス・ジェライス〇・六%(二・二%)、エスピリト・サント一・〇%減(一八・五%)、リオデジャネイロ〇・六%(四・八%)、パラナ一・二%減(一・〇%減)、サンタ・カタリーナ〇・七%減(三・〇%)、リオ・グランデ・ド・スル二・一%(二・五%減)、ゴイアス〇・一%(一・九%)だった。