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交通違反の罰金は分割可=増収図り交通機関へ投資=サンパウロ市
2006年9月15日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】交通違反での罰金が十二回にわたる月賦支払いが可能となった。市条例として六月に市の官報(ジアリオ・オフィシアル)で公布されたが、七日から実効となった。
それによるとサンパウロ市のナンバーに限り、二〇〇一年六月一日から今年六月十日までに罰金を科せられ、未払いとなっている人らは、十二回にわたる均等払いが可能となった。市交通局では対象者に明細の督促状を再送する。
対象者は九十日以内に一括払いあるいは十二回払いを選択して、送付された用紙に必要事項を記入して当局に送り返す。予めインターネットでの意思表示も可能。
当局によるとこの期間での違反件数は三二〇万件に上り、罰金約五億レアルが未払いとなっており、対象者は八〇万人に達するという。これらの未払いを一掃し、市への収入を増やすことで交通機関への投資に充てるのが狙いだとしている。
また運転マナーの向上にもつながるとみている。月賦払いのうち一回でも未払いや遅延が生じると権利は失われ、残額は一括払いを余儀なくされる。
これにともない当局では市内四〇カ所に新たなスピード違反とロジジオ(都心乗り入れ規則)違反車を摘発するレーダーを設置することを明らかにした。設置場所は後刻公表される。