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大耳小耳

2006年9月16日付け

 文協ビル貴賓室の壁の色が紫色に塗り替えられたことについて、部屋を使おうとする人の間で不満がくすぶっていた。その多くは「展示者」である。「どうして白にしておかなかったのだろう」。最近、蘭展の主催者が借用したが、壁に覆いをつける余分の作業をしたあと、声をあげて文協当事者を批判した。紫色の蘭は映えないのだ。無料借用者は、批判をがまんしているようである。
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 自動車メーカーのホンダは十四日、地域環境産業技術研究機構と共同で、稲わらなど食料以外の植物からバイオエタノールを製造する技術を開発したと発表した。供給に限りのあるサトウキビやトウモロコシと異なり、食料以外の原料を使用することで、大量供給への期待が高まりそうだ。日本からの報道によれば、ホンダは年内にも、エタノールだけで走る車をブラジルに投入する予定。新技術は今後二、三年の実証期間を経て実用可能かどうかを検証するようだが、「サトウキビ大国」ブラジルもうかうかしていられない?
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 このごろ、急に暑くなったせいか羽アリが大量発生している。よく知られる駆除方法に、羽根アリが群がる光の真下に水を張ったバケツを置くと、反射した水の光につられ羽アリが飛び込む、というのがある。「飛んで火に入る夏の虫」もブラジルでは「飛んで入水の羽のアリ」。あまり風流なものではない。