【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】自動車の間をぬうように走るモトボーイ(宅配オートバイ)の事故や自動車とのトラブルが問題となる中、サンパウロ市西部スマレ大通りとパウロ六世通りでは、十八日からモトボーイの専用車線が運用開始となる。
オートバイ専用車線の設置はラテンアメリカ地域でも初めての試みで、中央分離帯の両側に幅二メートルの車線を新設し、制限時速を七〇キロから六〇キロに下げる。他の車線を走行した場合は罰金一二七レアル、五点減点。スマレ大通りの場合、既存三車線の幅が最小三メートルから二・五メートルへ縮小される。
エスタード紙の記者が十六日の夕方一時間に同大通りを通行するオートバイを観察したところ、四十三台中三十五台がすでに設置された専用車線を走行していた。もっと安全だとあるモトボーイはコメントした。
交通技術公社(CET)によると、新車線の目的は運転者の安全。オートバイ運転者の交通事故死亡率は全運転者平均の十倍で、サンパウロ市では運転者が死者の半数を占めるという。モトボーイは一時間当たりの通行台数がスマレ大通りの約三倍(一四〇〇台)に達するコンソラソン―レボウサス大通りでの設置を望んでいる。
バイク専用車線を新設=運転者の安全高めるため=サンパウロ市
2006年9月19日付け