二〇〇二年にサンパウロ人文科学研究所から出版された「ボーダレスになる日系人―ブラジルの日系社会論集」のポルトガル語版(題「Nipo-Brasileiros Processo de Assimilacao」)が今月刊行された。出版費用は宮坂國人財団が助成している。
「ボーダレス―」はブラジルの日系社会、日本移民に関する調査研究の結果を基に、宮尾進・人文研顧問が日本の新聞、雑誌などに発表した寄稿文を集めた論集。コロニア出版物としては、異例の約千部がすでに販売されている。
翻訳は同じ人文研の脇坂勝則顧問が担当した。宮尾顧問は「〃コムニダーデ・ニッケイ〃なるものの確立は可能なのか、必要なのか、ということを若い世代が考えるうえで、この本が何か役に立てば幸い」と話している。
人文研、ブラジル日本移民史料館などで販売している。二十レアル。
若い世代に読んでほしい=「ボーダレスになる日系人」ポ語出版=人文研
2006年9月20日付け