【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】全国農業連合(CNA)は今年上半期の成長率に基づき、農牧業部門の今年の予想成長率を農業マイナス一・八八%、牧畜業同三・七二%へと下方修正した。上半期は農業マイナス〇・九八%、牧畜業同一・八八%だった。
CNAは、農牧業部門のマイナス成長がGDP(国内総生産)成長率を〇・四ポイント引き下げ、また、同部門で少なくとも一万人の雇用が失われると推測している。
トン当たり平均価格の上昇により、農産物の輸出額が今年上半期に前年同期比一〇・九%増の三二〇億ドルに達し、記録を更新する中、CNAは国内市場の農産物価格下落がマイナス成長の原因と分析する。農産物は約二〇%が輸出され、残りが国内市場に回される上、輸出は生産者でなく大企業により行われるため、利益が生産者に十分還元されていないと担当者は説明する。
また、全国工業連盟(CNI)も今年の予想経済成長率を四月の三・七%から二・九%に、工業部門のそれを五%から三・五%へとすでに下方修正した。CNIは、低成長の原因が重税と過度の金融引き締めにあり、基本金利引き下げの効果はまだミクロ分野にまで及んでいないと指摘している。
今年のGDP成長率は、財務省が最も強気の四%、中銀が三・一一%、応用経済研究院(Ipea、予算管理省)は三・三%と予想している。
低迷する農牧業部門=CNA、成長率を下方修正
2006年9月23日付け