果樹栽培や平和運動に尽力してきたサンタ・カタリーナ州ラーモス移住地の小川和巳さん。今年喜寿を迎えたが、ますます意気軒昂。梨の幸水を「幸せになる水」と宣伝、毎年販売に余念がない。加えて今年は約五トンの梨ブランデーを醸造、移住地を訪れた人に振舞っているという。来月四日の講演では被爆体験だけではなく、移住地再建など様々なエピソードを聞くことができそうだ。
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法務省プロジェクトチームがこのほどまとめた、外国人受け入れ政策に関する改革案。今後は関係省庁との協議を待つことになる。時事通信が報じた「日系人の特別扱いをやめる」とする同案の内容は、二十年におよぶデカセギ現象に大きな転換をもたらしかねないものだ。折しも二十六日から、東京で第四十七回海外日系人大会が開かれる。世界各国の日系人が一堂に会する同大会。この問題がどのような形で取り上げられるのか、または取り上げられないのか、気になるところだ。
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沖縄県で来月十二日から、各国の県系人が会する「世界のウチナーンチュ大会」が開かれる。琉球新報によれば、四回目の今回、過去最高の四千五百人が参加を申し込んでいるという。最多はハワイで九百八十六人。ジャンボ機をチャーターする豪快さだ。ブラジルからも、四年前の前回(四百五人)を上回る四百三十六人が参加する予定だ。在伯県人会関係者も訪沖するため、行事めじろ押しの沖縄県人会も十月だけはイベントが少なめだとか。
大耳小耳
2006年9月23日付け