大統領選=決選投票の可能性も=現職の優勢揺らぐ=政界スキャンダルの影響現る=投票日まで予断許さぬ
2006年9月26日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】いよいよ最終コーナーに入った大統領選挙で現職のルーラ候補が一次投票で再選を決めるとの、これまでの絶対的優勢がここにきて揺らぎ、アウキミン候補と決戦投票にもつれ込む可能性が出てきた。IBOPEの最新世論調査によると、ルーラ候補の支持率は四七%、対するアウキミン候補は三三%で、現段階では決戦投票となる。ルーラ候補の支持の落ち込みは、先週発覚した労働者党(PT)の個人データ購入スキャンダルが原因とみられている。ルーラ候補は二十二日、決戦投票を覚悟した発言をしたが、二十四日には一転して一次投票で再選を果たすとの強気に戻った。野党陣営は決選投票に向けて気炎をあげている。一方、ダッタフォーリャでは、有効票をみるとルーラ候補が一次投票で再選するとして分析の違いを示している。
IBOPEが二十日から二十二日にかけて一四一都市二〇〇二人の有権者を対象に世論調査を行った結果、一次投票でのルーラ候補支持は四七%で、前回二十一日の同じ調査での四九%から二ポイント下げた。いっぽうで対立するアウキミン候補は前回の三〇%から三三%へと支持を伸ばした。この支持率は告示されてからの最高を記録した。
この明暗はPTが絡んだスキャンダルが原因で、メンサロン(PTの不正資金)スキャンダルで動じなかったルーラ支持派も度重なるスキャンダルで支持離れを起こしたとみられている。
一次投票での有効総数ではルーラ候補が五二%、対立候補総数が四八%となった。上下の誤差が二%となっていることから、引き分けの可能性も生じ、このため決戦投票になるのは必至だとの見方もある。有効票の差は八月末の時点で一五ポイントだった。その後、九月八日の調査で一〇ポイントとなり、十五日は九ポイント、前回の二十一日は七ポイント、そして今回で三ポイントへと縮まった。
ルーラ候補とアウキミン候補の支持率の差もこれまでの最低に縮まった。六月初めには三〇ポイント(四八%対一八%)だったのが、七月二十五日は一七%(四四%対二七%)八月十日には二五ポイント(四六%対二一%)へと一旦上昇した。しかし九月八日には二一ポイント(四八%対二七%)、前回は一九ポイント(四九%対三〇%)と下げ気運に転じ、今回は一四ポイントへと一気に下げた。
ルーラ候補の支持が平衡を保ってきたのに対し、アウキミン候補は時が経つにつれて支持を伸ばしている。選挙運動の効果が挙がっており、「守と攻」の戦いとなっている。アウキミン候補は二二%(八月二十七日)、二五%(九月一日)、二七%(九月八日)、三〇%(九月二十一日)、今回が三三%と尻上がりで推移している。いっぽうルーラ候補は、四七%(八月十八日)、四九%(八月二十七日)、四八%(九月八日)、四九%(前回)、そして今回が四七%で一定している。
地方別では前回に比し、アウキミン候補が南部で四〇%から四六%に伸ばし、三四%のルーラ候補に圧勝。北東部では一五%から一九%へ、南東部では三五%から三八%にして、ルーラ候補と均衡している。ルーラ候補は南東部と南部でそれぞれ三%落とし、北東部では二ポイント(六九%から六七%)下げた。北部と中西部では五〇%を維持している。
支持層の変化も見られる。ルーラ候補が小学四年までの学歴層で三ポイント(五八%から五五%へ)下げ、五年から八年まで学歴層で四ポイント(五六%から五二%へ)失ったのに対し、アウキミン候補は最賃一カ月以下の所得層で三ポイント(一九%から二二%へ)上げ、同一カ月から二カ月の所得層では五ポイント(二八%から三三%へ)伸ばし、貧困層の味方を自称するルーラ候補のお株を奪った形になった。
選挙は水のものと言われるが、十月一日の投票日に向けて各候補のラストスパートがかけられるが、果たして結果はいかに?