コラム
「これから慰霊碑に入る人は増えていくけれど、参加者は減っていくことと思います」。
一九五八年から続くコチア産業組合関係者の合同慰霊祭で出席者が口にした言葉。他の参加者もそれぞれに頷く。少し寂しいけれど、仕方のないことなのだろう。昨年の出席者は五十人と聞いた。今年は四十人に満たない。
「前はね、このグランドのずっと奥までズラッと人が並んでたものよ」。老人クラブ連合会の上原玲子事務局長は同クラブのゲートボール大会を終えて話した。「少なくなってしまったわ」。
以前はどれほどだったのだろうと想像しながら聞いていた。一方で、年々参加者が増えていく日系行事もたくさんあることを思えば悲観することはないのだけれど、「続く限りは」という関係者の言葉に先の見通しが心もとない。(稲)
2006/09/26
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