【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】サンパウロ市市議会は二十六日、野外広告を大幅に制限する条例案を賛成四五、反対一で承認した。カサビ市長も同日、同案を裁可、広告主は原則として今年末までに規制対象の広告を撤去しなければならなくなった。
市長の原案にさらに厳しい規制を盛り込んだ同案は、商業施設の正面の看板や時計・気温表示板を除き、不動産の壁面と屋上の看板、広告塔、さらにバスやタクシー、飛行機にまで広告媒体の設置を禁止している。条例違反者には一万レアル以上の罰金が科される。
「条例が制定された以上、違反者の取り締まりも強化する」と述べた市長は、違法広告を撤去する特別チームを設けると、街の「美化」に意気込んでいる。一方、同市で年間二億レアルが動くと言われる広告業界の団体は、規制により約二万人の雇用が失われるとして、条例の不当性を裁判所に訴えるべく準備を進めている。
野外広告を大幅規制へ=来年から変わる街の風景=サンパウロ市
2006年9月28日付け