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東西南北

2006年9月28日付け

 テレビ局グローボが実施したサンパウロ州知事候補者の公開討論会(支持率上位五人が参加)では、支持率でリードし、討論会初参加のセーラ氏(前サンパウロ市長)が、同州の治安問題についてメルカダンテ、クエルシア両候補から激しい攻撃を受けた。セーラ氏の個人データ買収で世間を騒がせている労働者党所属のメルカダンテ氏は、開口一番で自党を批判し、問題への深入りを避けた。
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 労組間社会経済調査・研究所によると、大サンパウロ市圏の労働者の平均所得が七月に一一一九レアルと、六月比で五・一%増加し、二〇〇二年十月に次ぐ好結果となった。失業率も八月に一六%で、七月の一六・七%から低下した。
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 サンパウロ州リオ・クラーロ市で二〇〇四年に八歳から十歳の子供三人をいたずらしていた、神父で私立学校校長の男(47)に二十二日、禁固十六年三カ月の実刑判決が下された。当時の教育責任者の女性も職務怠慢で十三年の禁固刑。
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 サンパウロ市中央区に防犯カメラ三十五台が設置されてから五十六日間で、二十一人が麻薬密売などで現行犯逮捕された。殺人事件になるところも未遂に防いだという。
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 二十七歳の男が二十四日夜、元恋人の女性(23)をサンパウロ州モコカ市のモーテルで絞殺した容疑で逮捕された。男は遺体を被害者の自動車のトランクに積んで一八〇キロ先のコルデイローポリス市まで走り、そこでトラックと衝突、直後に近くの藪に逃げた。警察は二十四時間後に男を逮捕。被害者の家族によると、五月に関係が終わった後も男は被害者と何度もよりを戻そうとしていたという。