「チョットマッテクダサ~イ、スイマセン、オネガイシマ~ス♪」。軽快なリズムに乗った日本語の歌に会場は大いに沸いた――。
今月24日に行われた希望の家(木多喜八郎理事長)のイベント「緑の祭典」に大物ゲストが参加。「トリステーザ(哀しみ)」などの世界的ヒット、故エリス・レジーナとの名デュエットでも知られるMPB界の巨匠、ジャイール・ロドリゲスさん。
「この曲はバイーア出身のベロっていうミュージシャンが作ったものなんだよ」。ステージ後、ジャイールさんはニッケイ新聞の取材に独特の身振り手振りで答え、トレードマークの人懐っこい笑顔を見せた。
81年に初訪日、日本ツアーは実に8回を数える。マネージャー役を務める妻、クロジーネさんは母親が日系三世のメスチッサ。
日系四世になる娘、ルシアーナ・メーロさん、息子、ジャイール・オリヴェイラさんも音楽界で活躍している。
今回の出演のきっかけは、「希望の家の理事と友達でね。一緒に魚釣りをしたとき頼まれたんだよ」。理事の見事な一本釣りだ。
木多理事長と酒で乾杯、差し入れられたヤキソバに最高の笑顔を見せ、「大好きなんだ。持って帰って家で食べるよ!」と脇に抱え、握手を求める来場者たちと気さくに話しながら、会場を後にした。(剛)
■ひとマチ点描■酒で乾杯!J・ロドリゲス
2006年9月28日付け