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「携帯電話が使えない」=都市の4割、人口の1割にも

2006年9月29日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十八日】ブラジル電話協会の調査で、全国の都市の四二・三%、全人口の一〇・五%が携帯電話会社のサービスを全く受けていないことが明らかとなった。
 全人口の四七・四%を占める全都市の二一%では、携帯電話四社が激しい競争にしのぎを削る一方、住民の購買力の低い地方小都市では採算性が低く、各社は魅力が薄いとみて進出に二の足を踏んでいる。ミナス・ジェライス州では携帯電話の使えない都市が半数を超えるという。
 固定電話が公共サービスとして全都市での設置・運営が法律で義務付けられているのに対し、携帯電話は民間部門と位置付けられ、営業は各社の判断に委ねられている。コスタ通信相は、採算性の低い遠隔地での営業には補助金を支給することで、携帯電話を全国に普及させる考えを示した。
 携帯電話協会のジリ会長も全市に携帯電話を普及させるには、物流コストが大きく、住民の購買力の上昇か、政府のコスト一部負担が欠かせないとしている。

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