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憂き目に遭う魚介類=EU、検査証発行義務づけ

2006年9月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】ブラジル近海で漁獲された魚介類がヨーロッパ市場から締め出される憂き目にあっている。これにより最も被害を受けるのが北東部産のマグロで、年々輸出が増加し、昨年は五〇〇万ドルに達していた。マグロはヨーロッパでは寿しのネタとして使われている。
 ヨーロッパ連合(EU)はこの程、ブラジルに対し魚介類の検疫に対し、検査証の発行を義務づけた。EU側が要求する規定に基づき検査するもので、規格外は輸入禁止となる。EU側は牛肉に関しても同様の措置を講じて外交問題にまで発展、まだ決着がついていない。今回の措置はそれに次ぐ第二弾で、輸出業界は緊急対応を迫られている。
 今回の措置にともないブリュッセルのEU本部は、これまでに問題を起こしたり、衛生に怠慢だった五つの輸出業者に対し、EU向けの輸出を禁止した。業者の名は公表されていない。これにより今後の魚介類の輸出は、EU側が公認している国内唯一の検査ラボの発行する検疫証が必要となった。あるいは水揚げ港で検査を受けるのも可能だが、基準に満たない場合は返品となる。検査も含めてすべての費用はブラジル側の負担となる。

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