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海辺の町で日本を紹介=サン・セバスチョン日本祭

2006年9月30日付け

 サンパウロ州沿岸の町、サン・セバスチョン市が十月六日から三日間、「第一回サン・セバスチョン祭り」と題した日本祭りを開催する。同市が主催、地元のサン・セバスチョン日本人会(アトランチコ文化スポーツ協会、大沼シンジュ会長)とブラジル宮城県人会が後援。市の主催により同地で日本文化紹介イベントが開かれるのは初めてのことだ。
 同日本人会は六月に創立五十周年を祝ったばかり。式典で披露されたアトラクションを見たホアン・マノエル・ポンス・ガルシア市長が大沼会長に祭りの開催を提案。宮城県人会の協力を受け、実現した。
 開催日は十月六、七、八日の三日間。市内の中央海岸に舞台を設置。会場付近には宮城県人会の七夕飾り四十個がはためく。舞台では太鼓や武道演舞のほか、リベルダーデ文化援護協会(ACAL)青年部の踊り、コスプレ、バンド演奏、餅つきなど様々なプログラムを予定している。
 海岸道路沿いには日本食や、折り紙、書道、アニメ・マンガ、花卉など約四十のバラッカ。ブラジル日本移民百周年記念協会も出展し「日本移民百年の歴史」の展示など行う。
 同日本人会の会員は現在三十家族程度。こうした日本文化紹介イベントを開くのは初めてのことだ。「日系人の少ない所で日本祭りを開くことには意味があると思う」と中沢会長。「私たちもいい申し出を受けて勉強になりました」と話す。
 大沼会長は、「世代が移るにつれて日本語は通じなくなるかもしれませんが、日本の文化についての教育を忘れてはいけないと思います。祭りだけで終らせるのではなく、今回のイベントが子ども達に日本のことを教える機会になれば」と抱負を語った。
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 「サン・セバスチョン祭り」=六日は午後六時から十時、七、八日は午前十時から午後十時まで。七日正午から舞台で開会式。同市中央海岸(Av.Dr.Altino Arantes)周辺が会場になる。
 七、八日の朝、リベルダーデから会場までバスが運行される。出発時間等詳細は宮城県人会(11・3209・3265)まで。