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◇コラム 樹海

 明日の10月1日は総選挙である。注目の大統領選は、メンサロン(裏金)事件やヴェドイン怪文書などで猛批判を受けながらも現職のル―ラが強い。野党のアウキミンが追っているし、エロイザもル―ラ非難を繰り広げているが、各種の調査結果を見ても「ル―ラ人気」は凄い。第一次投票で当選の観測が専らで再選は間違いないだろう。勿論、決選投票になれば事態は動き、アウキミンの芽も出てくる▼ル―ラ支持の有権者は多い。特に東北伯では圧倒的な人気であり、スタ―なみらしい。一つにはル―ラの故郷ということも大きいが、最大の贈り物は貧窮者救済のために実施した政策に好意が持たれているのではないか。選挙民にとっては、金利が高いの低いのよりも、日々の暮らしに役立つ政治が一番なのである。今晩の晩御飯にも困る人たちに政府が、援助の手を差し伸べる―。これに優るものはない▼さて―次はサンパウロ州知事ながら、これはセ―ラ勝利が固い。市長としての仕事ぶりもだし、元々が大統領候補にもなった人で政治家としての経歴も豊かだである。軍事政権に抵抗し波乱に満ちた半生も、ファンにとっては魅力だし、決断力もある。あまり派手さはないけれども、地味な人柄が州の人々の心にしっかりと生き根付いたと見たい▼掉尾になったが、日系はどうか。小紙の調べだと下議と州議に全伯で86人立候補しているが、パラナ州で下議1か2になればいい方ではないか。サンパウロ州では候補者が乱立し苦戦は避けられまい。日系下議は是非とも欲しいし、現在のように州議が1人もいないのでは何とも寂しいではないか。    (遯)

2006/09/30