【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】飽食時代の到来で子供の肥満体質が深刻な問題となっている。放置すると肝炎やコレステロール過剰となり様々な病気の原因となる。サンパウロ連邦大学(UNIFESP)の最新の調査によると、十歳から十五歳までの子供のうち二五%が体重過剰となっている。そのうちの一〇%は肥満児で一五%は過重となっている。 サンパウロ市内の四四校の八〇〇〇人を対象に調査したもの。この指数を算出するには、体重(キロ)を身長(メートル)で割ることで、指数が二五から三〇だと太り過ぎ。三〇以上だと肥満児と位置づけられる。これは大人にも適用される。これを受けてサンパウロ市内のスポーツジムでは太り過ぎの子供への特別メニューを考案し、レッスンに適用していることからジム通いする子供が急増している。
特別メニューは本人はもとより、周囲が気がつかないように配慮されており、子供のコンプレックスやいじめが生じないようになっている。このため親も安心して任せることができる。
アクアポイント・アカデミーでは二ヵ月前から特別メニューを組み入れた。七歳から十四歳までの十四人の生徒のうち体重オーバーが九人を数えている。メニューは全員が同じものをこなすが、体重差によってインストラクターが気がつかないようにコントロールしている。
また、飛び上がり運動などでは柔かいマットを使用、普通の子供は固い場所でやらせている。体操のほかに週一回のスポーツ、栄養士による食生活の講座も設け、食べ物の指導も行っている。子供たちにも好評で「疲れないし楽しい」と喜んでいる。
連邦大学のスポーツ医学専門医師は九歳から十一歳までの太り過ぎの子供は、普通の子供の倍のエネルギーを使うので過度になり易いと指摘している。このほか、サンパウロ市内の複数のスポーツジムで子供らの個々の体質に合わせた体操や遊び、スポーツなどの特別メニューを取り入れている。
肥満児に特別メニュー=スポーツジムで好評博す
2006年10月6日付け