ニッケイ新聞でこのほど、ブラジル日本移民史料館の協力により、新聞紙上を使った「人探し」を始めます。
移民史料館に保存されている写真は一万枚以上。多くは人物の写真ですが、古いものが多いため、誰が写っているのか分からないのが現状です。
同館では現在、それらの写真の人物や写された年代を特定する作業を進めています。その一環として、先月二十七日から、文協水曜シネマの会場スクリーンに拡大写真を映して写真の人物を知っているか呼びかける試みが始まり、初回だけで三人、第二回目は五人の氏名が分かりました。
何年ごろのものか、または誰が写っているか分かることで、その写真は歴史の証人へと変わります。地道な作業ですが、ブラジル日本移民の歴史を後世に伝える上でも大きな意義のある作業だと思います。
その試みに賛同し、本紙でも紙上を使って協力することになりました。
今後、毎週土曜日付けの紙面で、その週の水曜シネマで紹介された写真を一枚掲載します。その写真や、写っている人物を知っている人がいれば、史料館までお知らせください。
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第一回は、マイリポランで撮影された「功労者表彰」の写真です。
中央の口ひげの男性が1970年から82年まで、サンパウロ州議員を三期務めた野田次平氏。右端には中沢源一郎氏が見えます。
表彰状を持っている二人の日本女性の名前、何に対する功労が認められたのか、撮影年、場所など詳細をご存知の方は、ブラジル日本移民史料館(電話=11・3209・5465、小笠原)までご連絡下さい。
この人を知りませんか?=史料館に編集部が協力
2006年10月7日付け