ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
調書購入金の出所解明=暗躍する裏金と政治犯罪
2006年10月11日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】大統領選挙が決選へ持ち込まれた原因とも噂されるヴェドイン調書の購入資金について連邦警察は九日、総額一七五万レアルのうち一一六万レアルを用立てたのは、賭博業者のパッソス容疑者とパジリャ容疑者であることを明らかにした。
連警は紙幣を束ねたテープと束ね方が、賭博業者特有の方法なので入手経路を容易に割り出した。これら資金は経理処理がないので、PT(労働者党)の裏金であると考慮される。賭博業者の関与は明白だが、資金の出所は麻薬取引きか武器密売か不明。
残る五九万レアルについては、マイアミから合法的に二四万八八〇〇ドルがソフィーザ銀行へ送金された。そのうち一〇万九八〇〇ドルは、為替業者によってレアル通貨へ換金した。為替業者は判明したが、誰がソフィーザ銀行から引き出し、為替業者へ持ち込んだか調査中である。
同調書問題の責任を取らされて引責辞任をしルーラ大統領の選挙運動からも外されたベルゾイニPT前党首は、事情聴取のため連警と救急車CPIの召喚を受ける。同問題の指揮者である前党首の供述は、疑惑解明の鍵と見られる。
調書事件は政治の域を外れた判然たる違法行為であり、倫理不在の政治と犯罪の関係にメスが入ると期待される。政治への犯罪の浸透が公然となった同事件は、党首の辞任では済まない重大事とも見られる。