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口座開示で調書裏取り=決選までの解明無理と連警

2006年10月12日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】マット・グロッソ連邦地裁は十日、検察庁から申請された事業家アベル・ペレイラ氏の銀行口座の開示を認めた。同氏はピラシカバ市のネグリ現市長(PSDB=民主社会党)が保健相在任時代、救急車購入代金の水増し請求でマフィアと保健省間の仲介役を仕切った。
 一方、連邦警察は十一日、救急車マフィアの中心人物ルイス・A・ヴェドイン容疑者を再召喚する。ペレイラ氏が同容疑者からヴェドイン調書を購入し,PSDBを攻撃する材料としてPT(労働者党)へ売り込みのため奔走した経緯があるかを確かめる。
 連警は決選投票日の二十九日までに、調書購入資金一七五万レアルの未解明部分で関与者割り出しを急いでいるが、間に合わない見通しとなった。
 ペレイラ氏の口座開示で米銀からソフィーザ銀行へ送金された一五〇〇万ドルのうち一一万ドルは、調書購入のために引き出され、全国の為替業者三〇人が換金に係った。調書購入に係った人物は、リオとフロリアノポリスの為替店を訪ねたと連警は見ている。