【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】給与調整をめぐって六日から一部が銀行ストに突入していたサンパウロ州銀行労組は十日、全国銀行連盟が新しく提示した妥協案を受け入れることで合意に達し、スト解除を決定した。
しかしサンパウロ州内の国営のブラジル銀行および連邦貯蓄銀行(カイシャ・フェデラル)の行員は、調整案を不服としてスト続行の構えを見せている。
今回のストは全サンパウロ州一〇八労組のもと四〇万人の行員を対象に行われたが、足並みがそろっていなかった。スト解除の決定はサンパウロ市のほか、クリチーバ、カンピナス、ABC地区、カンポ・グランデ、セアラー、ロンド二ア、マット・グロッソの各市で、ほかは地区労組の決議に委ねられている。
しかし二五%の労組が集中するサンパウロ州が妥協案を受けたことで、全国にもこの動きが広まるとの見方が強まっている。
サンパウロ州で銀行スト終結=他州では一部続行の構え
2006年10月12日付け