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サ紙創刊60周年式典=新社長に高坂ジルベルト氏

2006年10月18日付け

 サンパウロ新聞社創刊六十周年式典が十六日夜、サンパウロ市議会貴賓室で開かれ、新社長に就任した高坂ジルベルト一郎氏を始め、四日系市議、連邦下議に当選した飯星ワルテル氏、日系諸団体の代表者ら、約百二十人が出席、同紙の新しい門出を祝った。
 今月十二日に新社長に就任した高坂氏はあいさつで「大きな挑戦」と経営参画に対する意気込みを述べ、広く協力を求めた。
 続いて来賓があいさつ。ブラジル日本文化協会の上原幸啓会長は、「(サ紙の)発刊は戦後日系社会の混乱収拾を願った(同紙創業者)水本光任氏の夢だった」と話した。
 在聖総領事館の丸橋次郎首席領事は、六十年の節目を還暦と位置付け、「大きな区切りを迎えたサンパウロ新聞社の新しい誕生」と祝辞を送った。
 会長となった水本エドワルド氏は、対日本関係、日本文化紹介に貢献した同紙六十年の歴史を厳粛な面持ちで振り返り、新聞社の現況を説明、関係者に謝辞を述べた。
 今回の式典の会場使用を提案した四市議からサンパウロ新聞に記念プレートが贈られ、式典後は会場を移し、カクテルパーティーが行われた。
 同紙の創業者、水本光任氏の妻みゑさん(87)も会場に姿を見せ、「六十年も新聞を出し続けることができるなんて有り難いこと。ただ感謝です」と話した。
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 新社長に就任した高坂ジルベルト氏はサンパウロ州サント・アンドレー市出身の六十歳。自動車メーカーGM勤務後、九一年からブラジルTOYOTAに入社、一九九五年から〇四年まで同社の役員を務めている。
 高坂氏はニッケイ新聞の取材に答え、水本エレーナ氏の要請で今回の就任を決めたことを明かし、「日本語、日本文化を残していきたい」と力を込めた。
 「新聞の仕事は全く経験ない」としながらも会社経営に関しての自信を見せ、「営業や管理方法をこれから検討、建て直しを計りたい。創刊七十年、八十年を迎えることができれば」と抱負を語った。