「すごいカメラですよ、これ」。世界を飛び回るファッション・カメラマン、ノブオ・タカノさんがキャノンの最新機材、EOS5Dのテスト撮影などのために来伯。サンパウロ州東北部海岸などでブラジル人女性モデルを使って、持ち味の鮮やかな色彩感覚と、斬新な構図による作品の撮影を行っている。
EOS5D機は、撮像素子として35ミリ版フルサイズセンサーを実装したデジタル一眼レフ。ブラジルでの値段は六~七千レアルは下らない。「モデルの肌も鮮明。凄過ぎです」。トレードマークの長髪をなびかせ、大きなゼスチャーで力説する。
同時に、月刊カメラ専門誌『日本カメラ』の依頼で、女性モデル四人の撮影も行った。年末か年始に特集ページが組まれる予定だという。
タカノさんは佐賀県生まれで、十三歳でブラジルへ家族移住。伯版『ヴォーグ』などで初の日本人カメラマンに。九〇年から東京、サンパウロ、パリ、NYを拠点にして活動をする。モード誌や広告媒体を数多く手がけ、業界第一線で活躍中。
今年九月にも自民党機関紙『りぶる』でも、タカノさんに関する五ページの特集が組まれたばかり。
昨年六月にはタカノさんが橋渡し役となり、ニッケイ新聞とサンパウロ新聞にアサヒペンタックス社から高級デジタルカメラが寄贈された。二十一日に日本へ戻る。
タカノさん撮影に来伯=最新カメラのテストなど
2006年10月18日付け