【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】スーパーや小売店での万引きは歴史が古く、最近ではその盗品を零細小売店やカメローに転売して生計を立てている悪徳業者が急増している。犯人は人出の多い大手スーパーが目につきにくいことから舞台にしており、中には売り上げの五%の被害を受けている店もある。
これを防止するためスーパー業界三位のウォール・マートでは、盗品の多い品物の一五〇品目のメーカーと共同で、盗難防止ラベルを商品に付けたところ平均で四〇%盗難が減少した。中には万引ゼロも出ている。さらに盗難防止ラベルを前面に出すことで客の信用も増えて商品の売上が二〇%増加したという思わぬ効果も出た。同店では店内に防犯カメラも設置、店内の模様をテレビで放映している。万引き常習者に言わせると、最も仕事のしづらい店で、自然と足が遠のくという。このことから、ほかのスーパーや小売店でも同様の防犯体制が急速に広がっている。
万引の防止対策=効果ある盗難予防ラベル
2006年10月20日付け