コラム
「ブラジルの明日にはばたけ百周年」。ブラジル日本移民百周年記念協会が選考、発表したスローガンだ。
百周年を大きなステップにブラジルの明日に繋いでいこう、という意味合いが込められているよう。しかし、羽はあるのか。あっても飛べない鶏かダチョウといったところ。廃鶏とまで嘴を容れれば怒られるか。
百二十四のプロジェクトがさしずめ羽だろう。しかし、多すぎて飛べない。抜くしかないところにきている。
その羽を動かす筋肉は、人間ということになるだろうが、これも固まっているか弛緩した状態が多いよう。これら手術の執刀医である執行委の松尾委員長も最近、オペ前に疲れ気味の様子。
ブラジルはアマニャン(明日)の国。どこに飛べばいいのか百周年。日本ばかり向いていた風見鶏は不死鳥となるのか。 (剛)
2006/10/20
Copyright 2004 Nikkey Shimbun (Jornal do Nikkey)