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PT幹部が裸のみそぎ=銀行口座の開示に自発的応答

2006年10月21日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】PT(労働者党)執行部と大統領選挙事務所は十九日、関係者全員が銀行口座を開示し、連邦警察と裁判所の審理へ自発的に応じることで合意した。ヴェドイン調書の購入を巡って連警が資金の出所を調べたところ、予期しない所から新事実が発覚するので党が先手を打って開示を決めたもの。
 PT臨時党首を務めるガルシア選挙事務局長は、党の顧問弁護士からヴェドイン調書を審理する連邦裁判所マット・グロッソ支所に協力するため口座開示を薦められたことを明らかにした。裁判所は、情報漏洩に極力注意するという。
 賭博業者とPTの腐れ縁が露呈したことで、党は赤裸々に資金関係を官憲に明かす考えらしい。サンパウロ州知事選に立候補したメルカダンテ上議の選挙収支表も公表することで、本人は同意した。開示される期間は限定せず、無限に遡ってもよいと党首は述べた。
 PT幹部は大統領も含めて全員、資産の出所について探索される。党員は背後関係の潔白性が証明され、体が軽くなる。裁判所の審理は党員をフィルターにかけるわけではないが、それが目的なら応じる意向にやぶさかでないとした。
 バストス法相は、ヴェドイン調書が解明されるため口座の開示に全面賛意を表した。選挙を巡って小物が暗躍したり黒い計略にはめ込むなど、選挙事務所の周囲は煩雑である。裏の世界に通じない人間は、罠が見抜けず危険だ。
 決選投票までの真相発表は無理と法相は思っていたが、政治と犯罪の関係解明は急務であると述べた。事件関与が立件されず、噂で有能な人材が失脚することは残念である。札束の写真公開は、公機関の軽率な行為と法相が警告した。