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年金不正で60人逮捕=過去5年間で2億レアル

2006年10月21日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】連邦警察は十九日、架空の年金受給者をデッチ上げて不正に年金を詐取していた社会福祉院(INSS)職員六〇人を大量検挙した。さらに行方をくらました九人を追及している。
 連警は二月から内偵を続けてきた結果、立件を確認、捜査員四二〇人を動員してリオ、パラナ、南リオ・グランデ、ゴイアスの各州とブラジリアで一斉検挙に踏切った。中でもリオ州が、四一人と最も多かった。
 連警の調べによると、同院内の組織ぐるみの犯罪で、過去五年間で二億レアル以上の不正があったと見ている。一味は架空の年金を設けることで、関与した職員に一件につき六〇〇〇レアルから一万五〇〇〇レアルを分配していた。
 今回の検挙で、月間四〇〇万レアル相当の幽霊年金一五六一件が支払停止処分となり、新たに申請されていた一三一八件が却下処分となった。