【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】サンパウロ市アニャンゲラ街道で二十三日午前二時半ごろ、大型給水トラックが歩行用の陸橋の橋げたに激突、陸橋が車道に落下する事故が発生した。トラックは、車道をふさぐ形で横転した。
この事故で同街道は、上下線ともに通行止めとなった。事故現場はサンパウロ市の入り口および出口の地点で、渋滞はサンパウロ市内にも及んだ。下り方面の車線が午後十二時十分に、上り方面の一車線だけが十三時十五分に回復。全車線が正常に戻ったのが、十七時となったため車が身動きとれず四時間も立往生するなど、朝の通勤帯は大混乱となった。
バスの乗客は、たまりかねて四キロ以上も歩いて目的地に着く有様だった。またう回した車はオザスコ市に集中したため、同市内はかってない程の渋滞となった。事故現場付近の渋滞は、午前九時半で一一三キロに達した。通常は平均一〇四キロ程度。
このほかサンパウロ市内各所で事故が発生。通勤ラッシュの時間帯と重なったため、通勤者は月曜日の朝から交通地獄の洗礼を受けた形となった。
午前八時十分ごろ、エレヴァド・コスタ・エ・シルバ通り、通称ミニョコンで乗用車とバイクの事故で約三十分間通行止めに、八時四十分ごろにはパカエンブー橋で同様の事故で約一時間。十時三十五分ごろにはマルジナル・チエテ大通りで、タンクローリから化学薬品が洩れて通行止めとなった。
さらにラジアル・レステ大通りとカステロ・ブランコ街道の入口付近でそれぞれ一〇キロの渋滞となった。
アニャンゲラ街道の事故で警察は原因を調査中だが、運転手が重傷で病院に収容されているため確かな証言を得られないでいる。目撃者によると、給水トラックは右側車線を走行中、急に車線を飛び出して道路脇を走行し橋げたに激突したという。当局では、居眠り運転の疑いが強いと見ている。
トラックは二四㌧の飲料水を満載し陸橋を倒壊した後、横転して停車した。歩道橋は修復に六ヵ月要するため、付近の利用者の交通安全が懸念されている。
トラック激突、陸橋落下=通勤の足が大混乱=アニャンゲラで4時間立往生
2006年10月25日付け